みなさま、ご無沙汰しておりました。前回の古川静仙の一日シリーズから早三ヶ月。ゴールデンウィーク以来ほとんど休みがない状態です。あまりにも忙しすぎて少々バテてしまい、先日近所で鰻を食べてパワー回復。^^; 休みは一ヶ月に一日ぐらい。その日は自分の臨書作品を仕上げる貴重な日です。
さて、先日その貴重な日にじっくりと取り組んだ楷書作品のご紹介。
↓尉遅為牛橛造像記(ぎゅうけつぞうぞうき)の全文臨書。楷書。全紙(70cm×136cm)。
河南省の古都、洛陽の天井の高い奥行の深い洞窟の壁にくまなく多くの造像記が掘りつけられています。造像記とは供養のために造られた仏像に添えられる追悼碑文のことです。牛橛造像記は、北魏の太和19(495)年に、長楽王丘穆亮の夫人尉遅が亡き息子牛橛(ぎゅうけつ)の冥福を祈り刻したもの。縦66×横33.5㎝、1行16文字で全7行。龍門の造像記の中でも最古のもので、激しい運筆、鋭角的な三角形、右肩上がりの強い構成が特徴です。長楽王丘穆陵夫人尉遅造像記とも呼ばれています。
↓オリジナルの拓本。
↓最後の部分。「永(とこ)しえに因趣(いんしゅ)を絶たんことを。一切の衆生(しゅじょう)、みな斬(こ)の福を蒙(こうむ)らんことを。」
私が師匠に常々言われてきたこと。書道の腕を上げるには、古典の臨書あるのみ。古典とは中国や日本の歴史に残る能書家の作品のことです。臨書とは、筆法も形もお手本どおりに模して書くことです。例えば、楷書は楷書でも様々な書風があります。皆さんも基本を習い終わったら、是非古典に挑戦してみてください。書道は一生勉強です。
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西麻布書院 代表 古川静仙
Seisen Furukawa's one day #9 ~ Recent works
I have been working on Kaisho which is standard style as the above. It's standard style, but very unique one with very strong strokes as you can see.
Why don't you try Shodo if you live in Japan? It's a good chance to learn something very Japanese.
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