古川静仙の一日~古典の臨書#8 石門頌 ~ One day #8 Sekimonsho~ 西麻布書院

前回(昨年7月10日)から早8ヶ月…。本当に時間の経つのが早いです。久々に私古川静仙の最近のお稽古のご紹介。

生徒さんにお教えする合間に自分のお稽古。意外に思われる方もいるかもしれませんが、書道は師範の看板をもらったら終わりではありません。書道で雅号や師範の看板はゴールではなく、通過点に過ぎません。むしろ更なる深みへの新たなるスタートとも言えます。皆さんも学ぶほどに書道の奥深さを知るでしょう。私ももちろん今も週2回習っており、二書体同時進行で、一年で全書体をお稽古しています。今は篆書(てんしょ)と隷書(れいしょ)をお稽古しております。

 

↓石門頌(せきもんしょう)。隷書。半切(36cm×136cm)の宿題。石壁に書かれた摩崖(まがい)書です。

 

↓オリジナルを見ながら書きます。

 

石門頌は西暦148年の作。書者は実ははっきりしていません。 陝西省褒城県にある褒斜(ほうが)道南端にある長さ15mの石門トンネルの内壁に刻されたものです。それを摩崖書(まがいしょ)と言います。漢中太守であった王升(おうしょう)が、戦乱のために寸断されていた褒斜道の開通に尽力した司隷校尉の楊孟文(ようもうぶん)の功績を讃えて刻せしめたものです。褒斜ダムの水没から救うため、1971年に陝西省の漢中市博物館に移されました。石の表面に凹凸があるため、おのずと字粒に大小が出て、かえって躍動感が出ており、摩崖書の秀作として高く評価されています。

 

書道の腕を上げるには、古典の臨書あるのみ。古典とは中国や日本の歴史に残る能書家の作品のことです。臨書とは、筆法も形もお手本どおりに模して書くことです。私も年間を通してひたすらに古典の臨書をしております。古典は書者によって書風も筆法も異なるので、とても勉強になりますし、書いた人物とその時代に思いを馳せながら臨書をするのはとても楽しいです。レッスンの合間に自分も宿題に追われている状態ですが、その分書き上げた時の達成感と爽快感は格別です。皆さんも基本を習い終わったら、是非古典の臨書に挑戦してみてください。

次回は篆書の作品をご紹介できると思います。近々取り掛かる予定。^ ^;

 

西麻布書院で書道を学んでみませんか?書道は一生勉強です。

 

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西麻布書院 代表  古川静仙

 

今までの古川静仙の一日~古典の臨書シリーズ

 

 

Seisen Furukawa's one day #8 ~ Recent works

I have been working on Tensyo which is seal-engraving style as the above.

Why don't you try Shodo if you live in Japan? It's a good chance to learn something very Japanese.

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Thank you,

 

Seisen Furukawa / Head of Nishi-Azabu Shoin

 

 

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