古川静仙 古筆の臨書~元永本古今集~ ~Furukawa Seisen's journey~


皆様、こんばんは。毎日蒸し暑い日が続きますね。皆様いかがお過ごしですか?またコロナの感染者が急増してきました。私は昨日4回目のワクチンを接種してきました。これで少し安心です。

今日は久しぶりに時間があったので、古筆の臨書をしました。

元永本古今集(げんえいぼんこきんしゅう)の上第1巻より。



元永本古今集は、「古今和歌集」の仮名序および全二十巻を完存する最古の古筆です。(ちなみに、高野切(こうやぎれ)を習った生徒様もいらっしゃいますね。高野切は「古今和歌集」の完本ではないものの、実は元永本古今集より半世紀古い書です。)一方、元永本古今集は平安時代の帖としてほぼ完全に近い形を留めており、しかも高価な料紙を駆使した豪華な装丁になっています。まさに仮名書道の黄金時代の所産であり、それを今自分の手で臨書できるのは何たる幸せなことでしょう。せっかく臨書するのですがら、料紙にもこだわって、それぞれのページに合った紋様や色の料紙を使います。金粉きらきら美しい料紙で、書いているだけで幸せになります。

一部をご紹介したいと思います。

古筆の臨書をしている時は、音も無し、ただひたすらに平安時代の世界に浸ります。歌を読みながら臨書していると、時間が経つのも忘れて没頭してしまいます。トニー君も私が書道に没頭している時は安心するのか側でグーグー寝ています。

書き終わると心が澄みきった感じがします。コロナで出掛けられなくても、書道をするとどこへでも旅ができます。今日は平安時代、先日は金文の紀元前に旅をして来ました。最近は良くないニュースが多いですが、自宅にいながらこんなに清々しい気持ちを味わえるのは書道のお陰です。
古典に進む生徒様もどんどん増えて来ました。生徒様は全員違うものを習っていらっしゃるので、普段は楷書から金文まで、全ての書体を書いています。
皆様も書道をする時には気持ちに平安が訪れますように。

2022年7月28日

西麻布書院 古川静仙



Furukawa Seisen's journey

I have a spare time today, so I brushed old Kana from 12th century. I feel like I traveled to 12th century which is Heian-jidai. I feel so peaceful in my mind when I brush an old Kana even in this difficult time.


I hope you all have a peaceful mind with Shodo. If you are interested in Shodo, please contact us from here. For the details about Shodo classes are here.
Thank you,

Seisen Furukawa
Nisihi Azabu Shodo Studio

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