道具のはなし(文具四宝)- About Shodo materials | 外国人の書道体験も西麻布書院

皆さんこんにちは。今年も10月に銀座で書法学院展が開催されます。当院からも生徒さんが出品します。今生徒さんたちは作品書きたけなわ。審査に通る必要がありますが、ご希望の生徒さんはどなたでも挑戦できます。出品してみたいなと思う生徒さんはお気軽にご相談ください。

 

さて、作品を書くに当たり、大切なのが道具、すなわち、文具四宝と言われる墨、紙、筆、硯です。

 

 

 

「弘法筆を選ばず」という言葉がありますが、あれは弘法大師にのみ当てはまる言葉で、私たちは適切な筆を選ぶことが大切です。生徒の皆さんは当院ですでにいい筆をお持ちですね。腕が上がってきたら、例えば楷書作品なら鼬(いたち)、行書・草書作品なら羊毛など、作品や書体によって適した筆を選びましょう。使う筆によって線の柔らかさ、厳しさ、渇筆などが変わってきます。適切な筆を使うと、腕が上がったように見えるのではなく腕が上がります。

 

 

せっかく時間と労力をかけて書くのに、しかも表装する作品を、ぼりぼりの紙に書きますか?私は最初は練習用には安い紙、本番用には高い紙と使い分けていました。ところが、練習用だ上手に書けるのに、本番用の紙だと失敗してしまう…そこで思い当りました。練習用だと気楽に書け、本番用だと緊張していたのです。そこで最初から本番用の紙を使うことにしました。最初からそれしかないと思ってバンバン書くのです。そうすると緊張しなくなり、いい作品が書けるようになります。

 

当院では手漉(す)きのいい紙しか置いていません。手漉きのいい紙は薄くてしなやかでまるで布のような柔らかさ。音がしません。そして、手漉きの紙は枯れれば枯れるほど良いと言われています。枯れた手漉きの紙は水分が抜けてシャリっとなり、墨の吸い込みが全然違います。墨の発色もとても美しく出ます。皆さんも一度書けばその違いにびっくりするでしょう。当院では十年以上、あるいは三十年以上枯らした紙を置いています。

皆さんも一文字ずつの練習を半紙で十分にした後は、本番用の紙にバンバン書きましょう。その紙で失敗したら、それが真っ黒になるまで練習すればよいのです。

 

 

自分で買った安い墨を使っていた生徒さんが、検定試験の課題を書いている時にいくら磨っても滲むと悩んでいました。それで私のお勧めの墨を試用してもらったところ、滲まないくっきりとした美しい黒に驚いていました。書いたものを見ればその差は歴然。まるで急に腕が上がったように見えました。その生徒さんはすぐにその墨を買い求めました。検定試験では墨色の美しさも結果を左右します。展覧会作品は表装しますので、なおさら墨色が重要です。

墨は普段からいいものを使いましょう。私もお気に入りの墨を紙に載のせるたびに、その黒の美しさに感動しています。

 

 

 

文具四宝の四つ目である硯も、より良い墨を磨るには実は大切です。今日は割愛しますが、良い硯は高価ですし一生ものですから、いつの日か自分へのご褒美にいい硯を一つ購入するのをお勧めします。お勧めは端渓(たんけい)です。参考までに以前に書いたブログ硯のはなし

 

いい道具を使うと気分よく書けてモチベーションも上がり、腕も上がります。当院ではご希望の生徒さんにはいい道具を良心的な価格でお分けしています。しかも筆も墨も買う前にお試しできます。墨が滲む、黒くならない、筆が割れるなど、お悩みの方はいつでもご相談に乗ります。

 

人生は短いです。いい道具を使いましょう。いい道具を使うと気分良く書け、ますます腕が上がるでしょう。

 

あなたも書道を始めてみませんか?西麻布書院では随時体験クラスを実施しております。

お申し込み・お問い合わせは、問い合わせフォームでお待ちしております。

 

西麻布書院 代表  古川静仙

 

出張レッスン・外国人の書道体験も西麻布書院

 

About Shodo materials ~

It's very important to choose good materials for Japanese calligraphy which are Fude brushes, Sumi-ink, papers, and ink-stones. You will know how big difference bitween good materials and cheap ones. It will be obvious if you see what you brushed.

You can buy very good materials for Shodo here with reasonable price. Please ask.

Reservation required for Shodo classes. 

 

Thank you,

 

Seisen Furukawa / Head of Nishi-Azabu Shodo Studio

 

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