硯のはなし -文具四宝- About Ink-stone | 出張書道レッスンも西麻布書院

皆さん、こんにちは。朝晩冷え込むようになりました。冬が近づいているのを感じます。今日は静かな日曜日。きのうに引き続き頑張ります。

さて、前回は書道に必要な文具四宝(しほう)、すなわち、筆・硯・墨・紙の中で筆のはなしをしました。今日は硯(すずり)のはなし。

 

硯の種類

中国産の唐硯(とうけん)と日本産の和硯(わけん)があります。唐硯の中で名硯と言われる代表的なものは、端渓硯(たんけいけん)、歙州硯(きゅうじゅうけん)、洮河緑石硯(とうがろくせきけん)です。硯は文具四宝の中で最も寿命が長く、名硯は代々受け継がれます。

 

【1】端渓硯(たんけいけん)

唐硯の名硯の中でも最高峰と言われるのが端渓硯。色は紫が最も多く、他にも青、黒(黒端渓)、緑(緑端渓)、深紫(猪肝色)、赤紫(馬肝色)、青みがかった浅紫(天青色)、灰色(灰蒼色)、黄色を帯びた色、白など、全部で十数種類あります。

↓美しい白端渓

 

端渓硯が名硯と言われる所以は、磨墨に優れ(墨の降りが大変良い)、発墨に優れていること、そして石の見た目の美しさにあります。美しいというのは、端渓には石紋や石眼などが現れるためです。石紋や石眼がある硯は高価です。

↓石紋(石に現れる紋様)

 

【2】歙州硯(きゅうじゅうけん)

唐硯の名硯の一つ。石色は蒼黒が中心で、松煙墨を磨るのに最適と言われています。石紋は端渓とは異なり、金星・銀星、羅紋(らもん)、眉子紋(びしもん)、魚子紋(ぎょしもん)など、派手な紋様が多いのが特徴です。採掘期間が短かったので、現存する歙州硯は端渓の5%程度と言われています。

↓金星と呼ばれる石紋の入った歙州硯。

 

【3】洮河緑石硯(とうがろくせきけん)

石の色は黄緑色で、鋒鋩が強く、質の良い硯でしたが、河の氾濫で採掘場所が不明になり絶えてしまったので、幻の名硯と言われています。現在入手することはほぼ不可能。

 

【4】松花江緑石硯(しょうかこうりょくせきけん)

清代に硯材として世に出ましたが、清代末期には採石されなくなりました。色は緑、黄色系で、縞状の美しい模様が特徴。

 

 

これらのうち、ちょっといい硯が持ちたいとお考えの皆さんにお勧めなのは端渓硯です。

 

 

端渓硯の種類

端渓硯にも採掘される坑によってランクがあります。

 

①老坑 端渓の中でも最高峰。

 

②抗仔(こうし)坑 老坑に次ぐ良硯。私の硯はこれです。墨の降りがとてもいいです。

↓自分用に購入した抗仔硯。墨の降りがとてもなめらか。また、大きさが8寸あるので一度に大量の墨を磨り溜めることができます。参考までに、最も一般的なサイズは6寸です。

 

③麻仔(まし)坑

かつては老坑に匹敵するとも言われた名硯です。

↓私の麻仔硯。仮名用に購入した小さいサイズ。

その他、

④梅花坑

⑤緑石坑

があります。

 

和硯は唐硯に比べると石質が落ちると言われています。かつて雨畑(あまはた)硯という和端渓とも言われた良質な硯がありましたが、もはや採掘されず、畑違いの雨硯というのが出ています。私は間違えてこの雨硯を以前購入してしまいました。何万円もしたのに墨の降りが悪く、使うのを止めました。残念。

 

硯を買うにあたって重要なポイントは、墨の降りと大きさ。紋様など石の美しさはお好みで。まず、墨の降りが悪いと時間ばかりかかって、書く前に疲れてしまいます。また、特大の硯を店頭などで見かけますが、そのような硯は観賞用であって、お稽古に使うのには適していません。なぜなら、硯は使った都度洗うものなので、あまり大きいと重くて持ち上がらず洗えないからです。買う時は片手で持てる重さかどうかを確認することをお勧めします。私の場合、いい道具を持つと益々やる気が出てきます。p^.^q

 

では、次回は硯の手入れなどについてお話ししましょう。^ ^ 

 

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西麻布書院 代表  古川静仙

前回(筆のはなし) │ 次回(墨のはなし)

 

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