筆のはなし -文具四宝- About Fude brushes | 出張書道体験も西麻布書院

皆さん、こんにちは。今日は台風が近づいていて、雨の日曜日。久しぶりに道具について。

文具四宝(しほう)」という言葉を知っていますか?書道に必要な四つの道具、すなわち、筆・硯・墨・紙のことです。今日はその中で筆のはなし。

 

初心者の方から上級者まで、最も多く使われているのが兼毫筆(けんごうひつ)と呼ばれる筆です。鼬(いたち)などの弾力のある毛を中心部に使い、周りは羊毛などの柔らかい毛で包まれています。弾力がありながら墨含みがよいのが特徴です。兼毫筆に使われる毛には、馬、鼬、狸、鹿、羊、貂(てん)などがあります。私も普段は主に兼毫筆を使っています。たとえば、五羊五貂(ごようごてん)と言ったら、羊50%、貂50%の兼毫筆です。

古典の臨書をするようになりますと、書体や字体などによって合う筆があります。たとえば、九成宮醴泉銘のようなシャープな楷書を書くには純鼬(いたち100%)の筆が書きやすかったです。逆に、草書などを書くには純鼬では弾力が強すぎると感じるかもしれません。また、同じ純鼬の筆でも、メーカーやランクによって全然書き具合が違いますので参考までに。その他、柔らかい純羊毛などもあります。

↓純羊毛。

 

 

軸は寸胴(ずんどう)だるま軸があります。人それぞれ好みによります。私はだるま軸を好んで使ってきました。

↓左3本が寸胴軸、右4本がだるま軸。寸胴軸は文字通りずんどう。

 

↓寸胴軸は長く使っていると根元接合部の軸にひびが入ってきます。左 兼毫筆、右 純鼬。

↓軸の長さ、太さも様々ありますので、実際に手に取り、自分が握りやすい筆を選ぶことが大切です。

 

自分に合った筆を選ぶ

「弘法筆を選ばず」という言葉がありますが、あれは弘法大師にのみ許された言葉で、一般人の我々は自分に合った筆を選ぶことが大切です。筆を変えるだけで、上手く書けるようになることもあります。私自身一番悩んだのが初めて隷書を習った時。いくら練習してもあの独特の隷書のはらいが上手く書けずに悩んでいました。その時ふと筆を変えてみようかと思い立ち、毛量の多い筆に変えたところ、一度で見事なはらいが書け、筆を選ぶ大切さを実感しました。

↓穂の長さは同じ2本の兼毫筆。手前が毛量の多い筆。

 

腕が上がるにつれ、合う筆が変わってきます。初心者には初心者に合う筆があります。また人それぞれの好みもあるでしょう。私も今までいろいろな筆を買っては使ってみるうちに、自分に合う筆に出合うことができました。腕が上がってくるとまた別の筆が合うようになってくる、その繰り返しです。さらに腕が上がると、自分の好みの筆一本で、どんな書体も書けるようになります。

 

使わなくなった筆も捨てないでください。また使えるようになる日が来ます。また、もう使えなくなった古い筆も礼を尽くす意味でも捨てないで取っておきます。私もいつかお世話になった全ての筆を筆塚に納めて供養しようと思っています。

↓近所のお寺にある筆塚。

 

 

街の文具やさんでも書道の道具屋さんでも試し書きはできないので、私も買って使ってみたら失敗だった…ということが幾度となくありました。いえ、失敗のほうが多かったです。西麻布書院では、私がお勧めできる筆だけを厳選して取り揃え、生徒さんには割り引きでお分けしております。試し書きもしていただけます。お申し出ください。

 

ではまた。次回は筆の手入れについてご紹介しましょう。^ ^ 

 

あなたも書道を始めてみませんか?西麻布書院では随時体験クラスを実施しております。

お申し込み・お問い合わせは、問い合わせフォームでお待ちしております。

 

西麻布書院 代表  古川静仙

 

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About Fude brushes ~

Various furs are used for Fude brushes for Japanese calligraphy. Fude which is called "Kengohitsu" is made with both springy and soft furs. Springy furs are used in the center of Fude and it's surrounded by soft furs. I usually use Kengohitsu.

Japanese mink which is very springy is good when you write a sharp Kaisho which is standard style. Sheep wool brushes which are very soft are pretty difficult to deal with for a beginner.

The important thing is to choose a suitable brush for you.

The used old brushes should never be just thrown away. I've kept all brushes I have used. Someday I will put them all to the grave "Fudezuka" which is a grave for Fude brushes with appreciation and respects.

 

There is a trial class. You can sign up from here if you are interested in Shodo.

Or we have off-site private and group lessons as well.

I'll be looking forward to your joining us!

 

Thank you,

 

Seisen Furukawa / Head of Nishi-Azabu Shoin

 

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